オラクルマスター:プラチナ取得者
DX事業部 クラウド推進部

小林 翔太
Shota Kobayashi

2008年入社

 

明治学院大学 文学部
芸術学科 卒

 

[文系出身][DB]

 

趣味は読書です。漫画や自己啓発、IT系など様々なジャンルを読みますが、今は業務の関係でDXの本を読んでいます。
休日はひたすら子育てに追われています。

最初に学歴・経歴など教えていただけますか?

明治学院大学を2006年に卒業しました。
卒業後1年ほど、地元、津田沼の喫茶店でバイトしながら、ポップソングをライブハウスとかストリートで歌ったりしていました。その後1年間は2トントラックを運転する宅配の仕事に就いたのですが、あまりにも向いていないと思ったので離職して、クロスキャットに入社しました。

大幅転身の訳は?

私がその喫茶店のバイトしていた時にライブにも足繁く通ってくださる常連さんがいました。その方がSEのマネージャーをされていて、仕事の話を伺ってSEに興味を持ちました。
「ホワイトカラーの仕事に就きたいんです」と相談したところ、取引先にクロスキャットという会社があり、離職率が低いようで社員が長く働ける職場環境だと教えていただきました。
それでクロスキャットの入社試験を受けてみようと思ったのです。

現在の仕事内容を教えてください。

クレジットカードに関連する大小様々なシステムのU N I X 系サーバや、オラクルDBの保守作業をしています。
その中で現在は、アプリケーションサーバを追加する案件で、システムの構想を考える上流工程から担当しています。
詳細設計、ネットワーク・ミドルウェア設計、プログラム製造など、普段の保守業務にはない工程を経験でき、とても有難いです。
現場の仕事以外では、新設されたクラウド推進部のソリューション企画や検証作業支援、そして、社外研修の内容を社内にフィードバックする活動をしています。

SEの仕事に就いて最初はどのように感じましたか?

私のような未経験者が入るところとしてはいいと思います。
手順書に従って打つことはたくさんあり、Linuxのコマンドなどを覚えられた部分はとても大きいです。また、簡単なLinuxのシェルのツールなどいろいろ作らせていただいたので、いい経験になったと思います。
その当時の上司が、オラクルを扱うプログラム系の運用のチームに属しており、オラクルに何かあると上司がすごく頼りにされてトラブル対応している背中を見て、自分もオラクルに携わって活躍したいと思っていました。その後2011年にソフト基盤という仕事が立ち上がった時に引き入れてくださいました。

当時、DBをやりたいという話をしていたのですか?

データベースを扱いたいというよりは、運用監視だけをずっとやっていくことにすごく危機感を感じていました。基盤やシステムの中枢部分からは、やはり遠く、スキルが伸びないと感じていたので、機会があればローテーションしたいと上司に話をしていました。

資格取得のきっかけは何ですか?

当時は誰もプラチナの資格を持っていなかったので、スキルアップのために是非取得しようと思いました。
人事資格制度というのも1つの契機で、社内で資格が無いと上の階級に上がれなくなってきていると思いましたので。
チームの中では一番若手だったので、自分を認めてもらえているか不安で、資格を取ることで一つのアピールになればと思いました。
また、本社に入社1年目でゴールドを取得している社員がいるようだと聞き、ゴールドを持っている後輩に、何も資格を持っていない自分が教えることになったら恥ずかしいと思ったこともきっかけでした。

資格取得に際しての勉強方法は?

ブロンズからゴールドまでは、翔泳社のオラクルマスター教科書で勉強しました。プラチナを目指していた頃は、毎朝5時に起きて7時に出勤、始業までの時間を定期的に確保して、夜も退勤打刻後、夜9時とかまで職場に残って勉強しました。
行き帰りの電車も貴重な勉強時間でした。家ではテレビを一切見ず、お風呂に入りながらも勉強したり、とにかく試験勉強に集中することを心掛けました。

入浴時まで勉強に充てていたのですか?

はい。湯船に浸かりながら、隙間時間をうまく使って、後は教科書だけでは受からないと思ったので、別の参考書や問題集を利用しました。

プラチナの勉強方法で工夫したことはありましたか?

とにかく情報が無くて、勉強方法も分からないので、オラクル社が提示している十分に理解しておくべきチェックリストがあり、その項目を一つ一つ理解していくしかないと思いました。
それを見ると、自分が今まで業務してきた中でまったく見たことも無い項目がかなりありましたので、わからないところから重点的に、マニュアルを見て実機で勉強しました。また、仮想環境を使わせていただいていたので、そこにLinuxを入れるところから始めました。

実機を使った勉強で、
何か特殊な環境というのはありますか?

Linux 32bitということだけです。あとは、インターネットブラウザはIEではなくFirefoxでないと駄目なので、そこにも慣れておく必要がありました。試験中はマニュアルを見ることができるので、マニュアルのどこに何が載っているかということをひたすら覚えました。自分では「マッピング作業」と言っていました。

プラチナの難易度は?

難易度は高いと思っていました。それでも勉強し続けていれば、必ずチェックリストのすべてを理解できる日も来るだろうし、クロスキャットで1号になれたらすごく格好いいなとも思いました。この資格を取れたら人生変わるかなというぐらいの気持ちで勉強しました。試験費用は会社が出してくれましたが、自腹でも2~3回くらい受ける覚悟でいたのです。

ゴールドの取得後、
すぐプラチナの勉強を始めたのですか?

いいえ、半年くらいはジムに通ったり、テレビドラマを観たり、あまり勉強はしていませんでした。
ゴールド取得してから、半年後くらいからだと思います。業務で性能測定を行っていたので、きっと役に立つだろうなと思い、オラクルのパフォーマンスチューニングというゴールドとプラチナを持っている人でないと受けられないエキスパート資格をとるための勉強を始めました。
また同じように教科書を買って通勤中とか湯船とかで勉強するような日々を続けたのですが、翌年2月に受けた試験は落ちてしまいました。
ただ、プラチナを5月に受けるということを、その時点で計画しており、プラチナも並行して11月後半からマニュアルのインデックスを辿ったり、Linuxを構築するということをしていたので、悔しかったんですけど、パフォーマンスチューニングはいったん諦め、プラチナの勉強に特化しました。

どのくらいのスパンで計画を立てたのですか?

パフォーマンスチューニングに関しては、ゴールドまでと同じように2か月で、プラチナに関しては半年くらいの期間を一応見ました。
マニュアルをマッピングするということを1月から始めて、ここでパフォーマンスチューニングの教科書と、問題集の番号を振って、この日にはこの章をやるというスケジュールを立てました。

スケジュール帳がびっしりですね。

はい。この赤い字が基本的に、プライベートの予定とかプラチナの勉強のことなんですけど、終わったらこうして緑で「済」と書くことが、私の達成感となっていました。また2月から5月の試験日をゴールにスケジュール表を別途エクセルで作ったりして、チェックリストの項目を書いて、何月何日にはこれをやるというようなことをしていました。

相当に綿密な計画ですね。

そうですね。計画通りに進めたかったのですが、理解していなかった部分のマニュアルを改めて読むことに時間を費やしてしまったり、3月は自分のやっている業務以外に、プロジェクトを掛け持ちをしていたので2週間以上勉強が止まってしまった時期がありすごく焦りました。
そこでスジュールを立て直し、一人で悩みながら勉強するよりは、すべてを知っている講師にいろいろ質問をする方が、効率良く勉強できるかなと思い、4月の中旬にプラチナ特訓という研修を5日間、会社に受けさせていただきました。
講師の方からは「ここは出ない」とか、「これは出る」とか、「本当に簡単だから気にしなくていい」、「こんな難しいこと考えなくていい」というようなお話があり、いくらマニュアルを読んでもしっくりこなかったものが先生に一言言われるだけで、こういうものなんだと分かることがすごく多かったです。研修では実際の試験と同じ環境で、これぐらいのスペックであれば大したことない、せいぜいデータベースは2つぐらいで、こういう試験の流れになるんだろうなと勝手に思ってしまったんですけど、実際の試験はデータベースが5つとかあるようなすごい環境で驚きました。

社内ではプラチナ取得者第1号だったのですね。

ええ、自分が社内で第1号でした。現在は、以前所属していた部署の後輩も取得したので、プラチナ取得者が2名になりました。
私も協力やサポートをしていたので、後輩から「合格した」と聞いたときは、自分のことにように嬉しかったです。

プラチナ取得後の変化や期待を教えてください。

昇格し、年収が上がっただけでなく、責任ある役割を任せてもらえるようになりました。
また、案件に参画する際、お客様からより高い対価を頂けるようになり、会社の売上に貢献でき、誇らしい気持ちもあります。
何より、現場でオラクルDBのトラブルが起きたときに頼りにされ、技術的に応えることができる場面が増え、お客様に感謝していただけたことが一番嬉しかったです。頑張って本当に良かったと思っています。
若手・後輩達にも自分と同じような感動体験をしてもらいたいので、今後は育成にも力を入れていきます。
そして、プラチナを取得したことで、ビジネスチャンスを広げていきたいです。
例えば、オラクルの専門事業部を作って、若手複数人を常駐させ、自分はそれを統括できるようになれればいいなと思います。

後に続く人たちへのアドバイスや
メッセージをお願いします。

試験内容について、口外してはいけないという誓約書を書いたので、詳細は言えませんが、本当に受ける気がある方にはどんどん質問してもらいたいですし、アドバイスしてあげたいと思います。私自身、資格を取ったことでこういう良いことがあったという経験をまだしていないのですが、こういうメリットがあると伝えられれば、きっと続く人もやる気が出るんでしょうね。
私の場合、テレビを一切見なくなったりとか極端なことをしましたが、テレビをなんとなく眺めて時間を過ごすよりは、勉強をして、資格を取得できれば自分のキャリアアップにもなりますし、収入アップのチャンスにも繋がるので、一石二鳥だと最近はつくづく思います。

やはり時間の使い方が重要でしょうか?

そうですね、本当に時間って大事なものなんだと常々意識するようになりました。
私の場合、一人暮らしで自分のためだけに最低限の家事すれば、後はずっと勉強していても誰にも文句を言われなかったので時間を有効に使えました。

今後の目標があれば教えてください。

自分は、一般的なプラチナホルダーのレベルに比べ技術力が達していないと思うので、継続して努力しなくてはいけないと思っています。
そして、資格取得については、パフォーマンスチューニングのリベンジもしたいですし、もう一つ、ラックのエキスパートの資格も取って、勉強する習慣があるうちにプラチナの12Cに移行する試験を受けたいと思っています。