導入事例
サンフロンティア不動産様
導入ソリューション

BIクラウド化サービス
ADW・OAC を活用したデータ分析に基づく経営戦略で
都市と中小型オフィスビルの未来を創る
不動産データ基盤プロジェクト支援
お客様の要望
- 各システムに分散したデータ、全社でデータ共有したい
- 多忙な営業メンバーでも簡単に使えるツールが欲しい
- 収集したデータで様々な分析・考察・予測を行いたい
採用の決め手
- OACの分かりやすい操作性、OCIの拡張性およびコストメリット
- 現実的な導入スケジュール提案と優れたコストパフォーマンス
効果
- 営業メンバーが簡単にアクセスできるデータ基盤/ダッシュボードを構築。新たな分析視点や気付きを得ることができた。
- 将来的にその他システムとのデータ連携を構想。全社的な分析基盤としての足掛かりとなった。
サンフロンティア不動産株式会社は、東京都心部における中小型オフィスビルの再生と活用を中核事業として展開している。低稼働・低収益となったビルの仕入・再生企画、テナント誘致、販売、その後の管理サポートに至るまで一貫した不動産サービスの提供を通じて、“世界一お客様に愛され、選んでいただける不動産会社”を目指しています。
これまで管理会計システムとして、部門別採算制度(アメーバ経営)を実践し、小集団での迅速な意思決定を重視しておりました。 このため、各部門ごとにシステムを構築・運用してきたことで、本来グループ内で一元管理されることが望ましいデータ(物件・取引先・顧客情報など)がサイロ化してしまい、データに一元性が無く、加工、分析といった積極的なデータ活用ができずにおりました。
大きな転換期を迎える不動産業界において、事業戦略をさらに深化・伸長させるために、独自に保有するデータの積極的な利活用により、お客様のお困りごとの早期解決や潜在的ニーズを捉えることが重要です。
2021年度に新設したデジタル化推進室(2022年度よりDX事業部)を主幹とし、従来の属人的なビジネスモデルからデータドリブン経営へとシフトすることを目指した取り組みとして「不動産データ基盤プロジェクト」を推進する運びとなりました。
プロジェクト推進にあたり、クロスキャットは日本オラクル株式会社の提供するIaaS Oracle Cloud Infrastructure(以下OCI)および データ集積基盤としてAutonomous Data Warehouse (以下ADW)、データ可視化・分析ツールとしてOracle Analytics Cloud (以下OAC) 、を採用しました。
「不動産データ基盤構築における採用のポイント」
ポイント
1
Cloudを採用-柔軟な拡張性と高いコストメリット
OCIのライセンス体系は使用時間によりコストが確定します。そのため将来的にユーザー数の増加や、他業務へも運用拡張する際にも、コストがユーザー数に依存して増大することはありません。
ポイント
2
製品群をOracleで統一-高いセキュリティと拡張性を保ちながら、運用が容易に
今回はデータ基盤構築に必要な製品群をOracle製品に統一しました。
- セキュリティ・ファーストで設計された堅牢なクラウド基盤
- Oracleの長年の技術に裏付けされた、柔軟な拡張性と運用の容易さを誇るADW
- 将来的に予測機能等も実現可能で、かつ誰でも扱いやすいUIを併せ持ったOAC統一することにより無駄のないスマートな構成となり、保守窓口の1本化により運用が容易となります。
ポイント
3
ステップごとに進める現実的なプロジェクト推進体制
将来的には外部システム連携や需要予測などを実装することをふまえつつ、ステップごとに進める、現実的なご提案を行いました。
クロスキャットは豊富なオラクル社との協業実績、および様々なBIツールにおけるデータ分析基盤構築実績を活かし、コストを抑えつつも、上記ポイントを押さえた提案が採用の決め手となりました。
同社の不動産データ基盤は、OCI上のデータ集積基盤ADWに、会計システム、物件管理システムなど各種業務システムから、物件、顧客などさまざまなデータを抽出・変換・加工し格納、OCMをポータルとし、BIツールOACで「アセットオフィスダッシュボード」を展開。 各営業メンバーの意思決定に役立つ地域別の空室率や平均賃料の可視化を実現しました。
2021年7月にプロジェクトはスタート。
当初は各種業務システムからのデータ収集・蓄積・名寄せがメインスコープでしたが、その後要件定義を行った結果、よりユーザーの営業活動にデータを活かせるシステムを目指し、名寄せは最小限にとどめ、OACを活用した営業向けダッシュボード開発をメインスコープとして柔軟な方向転換を行いました。
ユーザーテスト、情報システム部門、ユーザー部門へのトレーニングを経て、2022年4月にフェーズ1が本稼働しました。
システム構成図

不動産データを利活用し営業の意思決定を支援
- 今までバラバラで一元性が無かったデータを収集統合。誰でも簡単に目的のデータにアクセスできるようになった。
- OACの分かりやすいダッシュボード機能により新たな分析視点や気付きを得ることが出来た。
全社データ基盤の足掛かりとなった
- 本プロジェクトにより不動産データ基盤を構築。この基盤を活かすことにより、投資を抑え、現在サンフロンティア不動産で導入推進しているさらなるデータ連携の基盤としても活用することが可能に。
今後の展望は
2022年4月からは既にフェーズ2に着手。地図連携や外部システムとの連携を強化するとともに、AIを利用した深度の高いデータ解析と可視化、ならびに予測分析機能等を実装するシステムとしてさらに進化させてまいります。
サンフロンティア不動産様

所在地 |
東京都千代田区有楽町一丁目2番2号 東宝日比谷ビル14階 |
資本金 |
11,965百万円 (2018年1月現在) |
設立 |
1999年(平成11年)4月8日 |
株式上場 |
東証プライム市場 証券コード: 8934 |
従業員数 |
正社員: 696名 (パート・アルバイト従業員含む: 1,228名) ※2022年3月31日現在 |
事業内容 |
不動産再生事業、不動産サービス事業、ホテル・環境事業 他 |
WEBサイト |
本件におけるサンフロンティア不動産様ニュースリリース
第 2 回 中堅企業 DX アクセラレーションプログラム 当社「不動産データ基盤プロジェクト」が入賞
https://www.sunfrt.co.jp/
latest/files/2111_0004/211125.pdf