導入事例

スペースバリューホールディングス

導入ソリューション

BIクラウド化サービス

Oracle Cloud Infrastructure 上にデータ分析基盤を構築
作業時間短縮IT部門を介さないデータ分析環境を実現

お客様の要望

 

  • 複雑で属人化されたロジックで集計されている会議資料を廃止したい
  • 誰でも利用できるわかりやすいBIツールが欲しい
  • 将来的に全グループデータ基盤として活用したい

採用の決め手

 

  • Oracle Analytics Cloud の分かりやすい操作性とOracle Cloud Infrastructure の拡張性およびコストメリット
  • クロスキャットの他社製品も熟知した幅広い視点と豊富な導入実績
  • 内製化をベースとした現実的な価格

効果

 

  • 誰にでも利用できるデータ分析基盤を構築したことにより、IT部門に頼ることなく、担当者自身で必要なデータを分析することが可能になった
  • データ加工作業が不要になり会議資料作成時間が短縮した
  • グループ企業全体のデータ分析基盤の足掛かりとなった

導入の背景

1961年の創業の設立以来、プレハブ建築、立体駐車場などの製造、販売、施行を行ってきた業界のリーディングカンパニーである日成ビルド工業は、複数の会社を子会社化するなどして事業を拡大してきました。日成ビルド工業は2018年10月1日に、企業価値の最大化・グループシナジー効果の最大化と経営の効率化・コーポレート・ガバナンスの強化を目的として、日成ビルド工業株式を単独移転する形でスペースバリューホールディングスを設立しました。

 

スペースバリューホールディングスはグループ企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するにあたり、ホールディングス設立当初から新たなグループ統一のデータ分析基盤構築を検討しました。

 

検討を進めていく中、従来の運用では解決できない以下の課題があることが分かりました。

  • 会議資料で必要なデータをACCESSやEXCELを駆使して抽出して集計していたが、時間と手間がかかり、さらにロジックの複雑さから対応が属人化されてしまっている
  • 一部の部門にはBIツールを提供していたが、操作が難しいという声が挙がっていて、広く活用できていなかった

採用のポイント

この課題に対して、クロスキャットは日本オラクル株式会社の提供するIaaS Oracle Cloud Infrastructure(以下OCI)およびデータ可視化・分析ツールとしてOracle Analytics Cloud (以下OAC) 、データ集積基盤としてAutonomous Data Warehouse (以下ADW)を採用しました。

「データ分析基盤構築における採用のポイント」

ポイント
1

Cloudを採用-柔軟な拡張性と高いコストメリット

OCIのライセンス体系は使用時間によりコストが確定します。そのため将来的に全社グループ基盤へ拡張する際も、コストが倍々に増大することはありません。

ポイント
2

誰でも使用できる簡単な操作性

従来導入していたBIツールは操作が難しく、一部のユーザーが使用するのみにとどまっており、うまく活用できていませんでした。今回採用したOACは直感的な操作性により、簡単なトレーニングをうけるだけで誰でも使用できることが決め手となりました。

ポイント
3

OCI環境へ統一し管理業務をスマートに

ADW、OACを採用することにより、煩雑なバックアップ対応やチューニング、バージョン管理やパッチ対応から解放され、情報システム部門が管理業務の煩わしさから解放されます。

また、クロスキャットは提案の段階から独立系であることと各社との豊富な協業実績を生かし、複数ツールの製品比較表を提示。さらに複数ツールのデモを実施し、実際の導入イメージを比較しながら検討することが出来たことが決め手となりました。「初期構築費用は抑えトレーニングを行い内製化の支援をバックアップしながら運用サポートを行う」というイニシャルコストが抑えられた現実的な提案も、ポイントとなりました。

導入のプロセス

同社のデータ分析基盤は、OCI上のデータ集積基盤ADWに、基幹システムから可視化に必要なさまざまなデータを抽出・変換・加工し格納、BIツールOACでデータ分析や可視化を行う仕組みとなっています。

 

データ分析基盤構築プロジェクトは新型コロナウイルスの影響もあり打合せから開発、さらにはユーザー教育までほぼすべてをリモートワークにて実施しました。一部ユーザーへの先行リリースを経て、2021年4月にデータ集積基盤のADWおよび、店舗別会議資料などのOAC初期帳票が同社および日成ビルド工業へ公開されました。

システム構成図

導入効果と今後の展望

公開されたデータ分析基盤により、以下の導入効果を得ることができました。


ユーザーが本当に使えるBIへ

  • IT部門に頼ることなく、担当者自身がOACを使用して必要なデータを探しにいくことができるようになった。
  • 操作のわかりやすさと豊富な分析メニューが受け入れられ、社内情報の分析のメインツールとして展開が期待できる。

 

資料作成時間の短縮

  • データのビジュアル化、分析、レポート作成などOACの各種機能により、データ加工作業が不要となり、会議資料作成にかかる時間と労力を大幅に削減することができた。

 

今後は営業分析や施工管理分析だけではなく、人事系分析など社内のあらゆる情報をこのデータ分析基盤へ統合し、活用することを検討しています。さらにCloudであることのメリットとして拡張性が高く、運用が容易でコストパフォーマンスも高いことから、他グループへの幅広い展開も検討しています。

事例企業プロフィール

スペースバリューホールディングス

設立

2018年10月1日

資本金

7,000百万円

事業内容

システム建築事業、立体駐車場事業及び総合建設事業等を展開するグループ会社の経営管理及びそれに附帯する業務

従業員数

1,380名

関連会社

(国内)日成ビルド工業株式会社、株式会社システムハウスR&C、株式会社NB建設、株式会社NB建設北関東、株式会社NBインベストメント、株式会社NBパーキング、株式会社NBマネジメント、アーバン・スタッフ株式会社

(海外)NISSEI BUILD ASIA PTE. LTD.、P-PARKING INTERNATIONAL PTE LTD、SPACE VALUE(THAILAND)CO.,LTD.